

一般社団法人日本葡萄酒革進協会
【第3回 福島復興ワインセミナーを開催しました】
2月27日(土)午後に、郡山市中央公民館多目的ホールにおいて、今年度最後のセミナーを開催し、約100名の方が参加されました。セミナーの様子は、翌日の福島民友朝刊の記事になり、ホームページでも「ワインづくりで復興へ」の見出しで報じられています。セミナーにおける主な報告内容は以下の通りです。
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平成27年度活動報告・平成28年度活動方針 理事の北村より今年度の活動実績を、JWIS理事の高木より来年度の活動方針を説明しました。当日の資料は「活動実績」をご覧下さい。
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ミサワワイナリー明野農場における研修報告 4月から、中央葡萄酒・明野農場に住み込みで葡萄栽培の研修を受けている横田克幸さんが、現地で学んだことを、文学的なセンス溢れる内容で報告されました。当日の資料は「活動実績」をご覧下さい。
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基調講演「ワイン用葡萄を育てるには…」というタイトルで、岡本五郎・岡山大学名誉教授からお話しを頂きました。海外におけるワイン発祥から日本にワインが伝わるまでの経緯、葡萄栽培の望ましい条件についてお話しをされ、そして気候的には日本は雨も多く、必ずしも葡萄栽培に適した気候とはいえないものの、イチゴやリンゴなどの果樹において、日本人の努力により世界に誇れるものが生産されていることからも、努力によって、日本の風土にあった、素晴らしい葡萄をつくれる可能性を唱えられました。また、そのためには、葡萄栽培の更なる研究と人材育成機関の必要性をJWISが検討しているように、福島においてそのような機関が将来設置されることに期待することをお話し頂きました。
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パネルディスカッションにおいては、福島大学の小沢副学長のコーディネートの下、福島大の則藤准教授からは、復興に資する農業の再生における若手人材の必要性、株式会社ふたばの遠藤社長からは、ご自身が富岡町出身であり、浜通りでのワインづくりに関してJWIS監事として活動に参加していることと将来への期待が、山梨大の奥田教授からは、今までワイン生産地ではなかった福島だからこそ、品質の良い葡萄を育て美味しいワインをつくれれば、ブランド化も夢ではないことが、そして川内村の井出商工会長からは、この春に1500本以上の苗木を植えることになった経緯と川内村の特産としての期待等のお話しを頂きました。
